ぷかり堂の社会見学
~ 屋久島ふれあい食品 編 ~
屋久島の特産品たんかんは、ぽんかんとネーブルオレンジを掛け合わせた果汁が多く甘みが強いことが特徴のミカンです。たんかんの季節は冬。今回はたんかんのおいしさをそのままに、1年中その味を楽しめると人気のお土産たんかんジュースの製造現場へお邪魔しました!
その工場は栗生集落を超えた先にあります。お出迎えしてくだったのはふれあい食品の岩川功さん。奥様とその妹さんとでジュースを製造しています。
白衣に着替え早速中へ!広い!その広さから生産量の多さがうかがえます。
たんかんジュースの原料となるもの、それがこちら!
屋久島産のたんかん!以上です!ふれあい食品のたんかんジュースは砂糖などは一切加えない果汁100%のジュース。このたんかんは島内の湯泊以西のたんかん農家さんのものを中心に使っているそうです。
え!?待ってください!これ全部人の手で剝くんですか!?たんかんを食べたことがある方はご存じのはずですが、冒頭で述べた通り、たんかんは果汁が豊富で皮がかなり剝きづらいんです(苦笑)。
お~さすがですね。ものの見事に慣れた手つきで次々と剝いていきます。十字に切れ目を入れると剥きやすいようです。なんと、この冬獲れたたんかんをすべて冬のうちに仕込むそう。さすがにこの時期は人でも増やしてジュースづくりに励みます。
お次は皮をむいたたんかんを機械で絞っていきます。こうして絞ったたんかん果汁を一度熱し、その後一斗缶へ。
ここまでをすべて冬のうちに済ませておくと、1年中たんかんジュースが製造できるようになります。この後の加工は通年されています。
一斗缶にいれて保存しておいたたんかん果汁を大きな鍋へ。温度計を使いながらもう1度煮詰めなおします。時折表面に現れるアクも丁寧に取り除いていきます。
「今年のたんかんは甘い!とかちょっと酸味が強い!とか、その年によってたんかんの味って違うと思うのですが、やっぱりジュースも味が変わるんですか?」たんかんジュースにかかわらずずっとずっと昔から頭の中にあった疑問をぶつけてみました!
「私たちのジュースの糖度はほぼ均一です。たんかんを熟成させたり、煮詰める時間を調整したりしてなるべく同じ味、同じ甘さになるように調節しています!」
なるほど。特別に製造した日に書き溜めた記録ノートを見せていただきました!写真はありませんが、そこには確かにほぼ均一な糖度などが記録されていました。
ここでジュースは完成です!お次は缶詰めの作業!
洗浄された缶にジュースを注いでいきます。
1本1本重さをはかりながら蛇口をひねったり止めたり・・・。集中力が大切です!
缶の蓋を機械でつけていきます!地味に気になっていた缶詰め方法。缶の底の部分が蓋になっていたのもなんだか新鮮でした!
缶詰めが終わった缶は煮沸殺菌を終え、
賞味期限のスタンプを押したら商品完成です!!!!
お気づきでしょうか?ほとんどの工程が手作業!商品のバリエーションの多さと生産数の多さに対してこれは驚きです!(なんと朝6時半から製造しておりました!!)余計に商品に対して愛着がわいてしまいます。
ふれあい食品さんの商品はジュースのみならず、その他の商品もほとんどすべてが手作業で作られています。1つ1つ人の手で丁寧にこしらえられた品々、ぜひ皆さんも味わってみてください!!