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​ぷかり堂の社会見学

​~ 塩作りのわ 編 ~

お料理の味付けには欠かせない塩。
屋久島の海水だけを使った塩作りのわの塩「えん」はお土産屋さんである当店に、屋久島島内からも買い求められるお客様がいるほど。安心安全で美味しい「えん」。実は、屋久島土産の大定番「永田の塩クッキー」にもつかわれています。

今回は島内からの支持率も高い「えん」の塩作り現場にお邪魔してきました!

永田漁港

塩作りのわの塩製造所は屋久島の北西に位置する永田にあります。
ウミガメ上陸日本一といわれる永田いなか浜は、ながく続く白い砂浜と青く透き通った海がとても美しく、屋久島の中でも人気の観光地です。いなか浜を超え永田集落の漁港の方面に向かうと、もくもくとゆげをだす塩小屋が現れます。

塩作りのわ

本日、案内をしてくださったのは「塩作りのわ」代表の渡辺忠さん。
屋久島で生まれ屋久島で育った渡辺さん。永田で塩作りを始めて13年目を迎えました(2019年現在)。屋久島で塩作りをされる直前は青年海外協力隊の隊員としてセネガルに行っていたんだとか・・・。意外な経歴に驚き!
セネガルでの任期を終えて屋久島に帰ってきたころは、まだ屋久島で塩作りをしているところがなかったそうです。それも塩作りを始めた理由の一つだと言います。

塩作りのわ

塩作りに欠かせないもの。それが海水です。
月に1回、塩小屋の目の前にあるこの堤防からホースを下ろし海水を汲み貯水します。この真っ青な海。これこそが「えん」の原料です。満潮の時刻を狙ってホースを下ろします。

平釜

スーパーなどで市販されている日本の塩のほとんどは電気の力を利用して海水から塩を取り出していますが、塩作りのわでは海水を煮詰めて蒸発させ塩を取り出すという製法が用いられています。この湯気が出た四角いものが海水を煮詰める鍋です。

永田の塩

天気等の理由によって多少日数に違いはありますが、5日ほどかけて1200~1300 リットルの海水を炊きます(この塩鍋で換算すると2杯半!)。そこから約30~40キロのお塩がとれるそうです。

 

天気がいい日は海水がよく蒸発します。蒸発の速度によって作られる塩の大きさが変わるそう。
蒸発がゆっくりだと結晶は大きくなり、逆に早いと小さな粒のお塩が出来上がるんだとか・・・。
あまり細かいとこの後の工程で脱水しきれないことがあるそうなので、あまり細かくなりすぎないように調節をしているそうですよ!

平釜

薪がしっかり乾燥していないと温度が上がりづらくなります。また細い薪はよく燃え、太い薪はゆっくりと燃えます。天候や薪の状態を考えつつ、炎と塩釜の様子を見ながらこうして丁寧に薪をくべています。

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